
ご無沙汰していた10日間、
決してネタに困窮していた訳ではない。
その象徴となるような事件があったので、
それを記述しておこうと思う。
それは、ある晴れた日の夕方だった。
主夫業の勇である「洗濯」でのことだ。
晴れて洗濯物が良く乾いていた。
シャツや上着、パンツやハンカチを、
手馴れた手付きで調子よく畳んでいた時に、
ふと可笑しなことに気が付いたのだ。
それは靴下のことだった。
当たり前だが、靴下は2つで1足だ。
家族4人なので、計算すれば8本である。
数は合っていたのだ。
だが、どうもそういう訳ではない。
靴下は「対」になっているのが普通だ。
黒い靴下ならそれが2本で1足の対になっている。
色物の靴下については問題がなかった。
問題は「白い靴下」であった。
白い靴下というと、今は学校に履いていくのが、
ワールドスタンダードである。(大袈裟)
そう、長男と次男の靴下に異変があったのだ。
長男と次男の「白い靴下」には、
それぞれのイニシャルを書き入れている。
靴下の所有者を明らかにするためだ。
そして、洗濯した後にそれで判別しながら畳み、
それぞれの所有者に手渡すのが、我が家の慣わしである。
ところが、どうしても「対」にならない白い靴下が2つ、
つまり1足分であるが、それが出てきたのである。
全ての洗濯物を畳み終わった後に、
まるで世の中の不条理さを表すかのように。
その靴下の1つには、次男のイニシャルが書かれていた。
それは明らかに次男の靴下である。
しかし、もう1つの靴下には何も書かれていなかった。
だが、どう考えてもその靴下は長男のものである。
そうとしか考えられない状況だった。
なぜなら、長男の靴下が見当たらないからである。
その段階で次男の靴下は既に畳まれいて、
長男の靴下が行方不明だったのだ。
「どうしてこんなにチグハクなんだろう?」
洗濯の畳みを手伝ってくれていた次男に、
ストックされている靴下の調査をしてもらった。
次男の靴下はもとより、長男の靴下も。
「僕のにも、兄ちゃんのにも、チグハクな靴下はないよ」
うーむ、おかしい。
どうして辻褄が合わないんだ?
次男と二人で必死に考えたのだが、
どうも結論に導くことが出来ない。
仕方がない。
この靴下だけは他の場所で保管することにした。
翌日の朝、洗濯をして干す段階になって、
全てのなぞは解けたのだ。
前日、チグハクだった靴下が、
全く同じ状態で、今日の洗濯物になっていたのだ。
そうなのだ。
長男が、左右チグハクで履いていたのだ。
その靴下の状態で2日間も学校に行っていたのだ。
そのことに全然、長男は気付いていなかったのだ。
その日の夕方、次男に報告した。
「昨日の靴下のなぞ、解けたよ」と。
経緯を説明すると、次男も納得していた。
前日の次点で、まさか「履いている」とは、
考えもしなかったのだ。
まさに「盲点」だった。
こうして難事件は解決した。
僕と次男の間で密かに…。
こんなことがあった、ということで。
決してネタに困窮していた訳ではない。
その象徴となるような事件があったので、
それを記述しておこうと思う。
それは、ある晴れた日の夕方だった。
主夫業の勇である「洗濯」でのことだ。
晴れて洗濯物が良く乾いていた。
シャツや上着、パンツやハンカチを、
手馴れた手付きで調子よく畳んでいた時に、
ふと可笑しなことに気が付いたのだ。
それは靴下のことだった。
当たり前だが、靴下は2つで1足だ。
家族4人なので、計算すれば8本である。
数は合っていたのだ。
だが、どうもそういう訳ではない。
靴下は「対」になっているのが普通だ。
黒い靴下ならそれが2本で1足の対になっている。
色物の靴下については問題がなかった。
問題は「白い靴下」であった。
白い靴下というと、今は学校に履いていくのが、
ワールドスタンダードである。(大袈裟)
そう、長男と次男の靴下に異変があったのだ。
長男と次男の「白い靴下」には、
それぞれのイニシャルを書き入れている。
靴下の所有者を明らかにするためだ。
そして、洗濯した後にそれで判別しながら畳み、
それぞれの所有者に手渡すのが、我が家の慣わしである。
ところが、どうしても「対」にならない白い靴下が2つ、
つまり1足分であるが、それが出てきたのである。
全ての洗濯物を畳み終わった後に、
まるで世の中の不条理さを表すかのように。
その靴下の1つには、次男のイニシャルが書かれていた。
それは明らかに次男の靴下である。
しかし、もう1つの靴下には何も書かれていなかった。
だが、どう考えてもその靴下は長男のものである。
そうとしか考えられない状況だった。
なぜなら、長男の靴下が見当たらないからである。
その段階で次男の靴下は既に畳まれいて、
長男の靴下が行方不明だったのだ。
「どうしてこんなにチグハクなんだろう?」
洗濯の畳みを手伝ってくれていた次男に、
ストックされている靴下の調査をしてもらった。
次男の靴下はもとより、長男の靴下も。
「僕のにも、兄ちゃんのにも、チグハクな靴下はないよ」
うーむ、おかしい。
どうして辻褄が合わないんだ?
次男と二人で必死に考えたのだが、
どうも結論に導くことが出来ない。
仕方がない。
この靴下だけは他の場所で保管することにした。
翌日の朝、洗濯をして干す段階になって、
全てのなぞは解けたのだ。
前日、チグハクだった靴下が、
全く同じ状態で、今日の洗濯物になっていたのだ。
そうなのだ。
長男が、左右チグハクで履いていたのだ。
その靴下の状態で2日間も学校に行っていたのだ。
そのことに全然、長男は気付いていなかったのだ。
その日の夕方、次男に報告した。
「昨日の靴下のなぞ、解けたよ」と。
経緯を説明すると、次男も納得していた。
前日の次点で、まさか「履いている」とは、
考えもしなかったのだ。
まさに「盲点」だった。
こうして難事件は解決した。
僕と次男の間で密かに…。
こんなことがあった、ということで。
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