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主夫の、
日々、是精進。
クッキング・ハイ
始めるまではすごく億劫なんだけれど、
「しなければならない」という観念に駆られ、
渋々やり初めて淡々とこなしていてると、
ある時点で妙に楽しくなってくる。

このような状態が、マラソンやランニングの時に起きると
「ランナーズ・ハイ」と呼ばれている。

僕は、料理でこれと似たようなことが起きるのだ。
それを『クッキング・ハイ』と称している。

延々と野菜や肉を切る必要があるレシピだと、
苦痛に感じる時がある。

切り始めるとそうでもないのだが、
それ以前の、レシピを頭に思い浮かべた時点が、
一番辛い時である。

「あの料理をするには、野菜を切らないとなぁ」って、
すっごく億劫になる。

料理番組って、こーゆー下ごしらえの部分は、
完全にすっ飛ばしてるよね。

「こんな風に切っていただければよろしいですのよ」
なんて言って、既に切ってある材料を見せるだけ。

「それでは、これを調理していきますね~」って、
炒めたり煮たりの段階に入っていく。

でも、下ごしらえの野菜切りって、
やり始めると面白いけどね。

今日の大根は太くてデカイから、90度の銀杏切りじゃなくて、
45度の8つ切り銀杏切りにしようとか、
人参は銀杏切りがいいか、半月切りがいいか、
それとも乱切りにするべきかとか、楽しい悩みである。

切り終えて、調理の段階に入ると嬉しくなる。
それは下ごしらえをしている時の楽しさとは違う、
「ハイテンション」なノリになるのだ。

そしていつの間にか、料理が出来上がっているのである。
気が付かないうちに、って訳じゃないよ。

もちろん、美味しくする為に、細心の注意を払って、
調味料を適当に入れることも忘れていないよ、うん。


今日の晩御飯は、鶏団子汁。
白菜、大根、人参、ネギ、といった切り刻む材料は多い。

いつもの「億劫」が始まったが、
そこは堪えて、淡々と切り刻むのであった。

僕が、鶏団子汁で「クッキング・ハイ」になるのは、
鶏の団子を鍋に投入し終えた時である。

ここからは、調味料との勝負である。
醤油を入れ過ぎると、真っ黒なダシ汁になってしまう。

そうかと言って、醤油を入れなさ過ぎると、
今度は味が薄くなってしまう。

適当に澄んだダシ汁にして、薄いのは塩でカバーする。
だが、この塩加減が実に難しい。

こーゆーあたりで「ハイ」になっていく訳ですな。

今日の鶏団子汁は、澄んだダシ汁に塩控えめの薄味。
微妙な薄味で仕上げたのであった。


今日も「クッキング・ハイ」になって、
美味しゅう作ることが出来ましたよん。
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