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主夫の、
日々、是精進。
嵐のような昨日
昨日の天気は晴天。
洗濯物がよく乾いた1日だった。

午前中は仕事でお客さんのところに出掛け、
ちょっと仕事が押して、午後2時に遅い昼食を摂り、
それから火曜特売に出掛けた。

その後は、ゆる~く冷房を効かせて、
家事と仕事をこなしていた。


え?
何処が嵐だってぇ?

実は昨日、長男の誕生日だったのだ。

昨日は学校の都合で部活がなく、早く帰ってきたのだ。
だが、長男の表情は暗かった。

「どうした?」と僕が聞くと、
誕生日なのに最悪だぁー」
そう言って、長男はポロリと涙を流した。

「何かあったのか? いじめられたのか?」
僕の問いに、長男は首を横に振った。

テストの結果が最悪なんだよ~!」
長男は肩をガックリと落としていた。

あまり出来が良くないらしいことは聞いていたが、
本人が落ち込むほどに惨かったらしい。

いつもの僕なら、
「だから『勉強しとけよ』って言っただろ!」とか、
「自業自得だ。やらなかったからこうなるんだ!」とか、
傷口に塩を塗るような言葉を吐くところなのだが、
さすがに、涙を落とす長男を見たらそうは言えなかった。

「終わったことは仕方がない。くよくよしないことだ」
「まだ夏休み前だ。これから頑張れる時間は十分にある」
「次だ、次。次を頑張れ!」

そんな言葉を掛けることしか出来なかった。


しかし、昨日はそんな気分にいつまでも浸っていられなかった。
長男の、ピアノのレッスンの日だったのだ。

夕食前に軽く指慣らしをした長男に夕食を食べさせて、
ピアノの教室に連れて行った。

一時間後に迎えに行くと、なにやら機嫌がよかった。
「どうした? 何か嬉しそうだね」と聞くと、
長男は声を弾ませて、こう答えた。

「先週出された課題曲、『言うことないくらい出来てます』と
 褒めてくれたんだよ!」

結構厳しい先生なのだが、手放しで褒めているのに、
僕もちょっぴり驚いた。


家に帰ると、女房が帰っていた。
女房は、長男のために誕生日ケーキを買って帰っていた。

長男のテストのことは、薄々気がついていたようで、
僕と同じで、何にも言わなかった。


僕はその後、仕事が入っていたので2時間ほど出掛けたのだが、
帰ってくると、女房がその後のことを話してくれた。

女房が気を利かせて、
「じゃあ、その褒められたって曲を聞かせてよ」
と言ったらしい。

普段なら家族が聞いている前で弾くことを嫌がる長男なのだが、
昨日は素直に弾いて聞かせたという。

ピアノを弾く長男の、その表情は嬉々としていたと、
女房はにこやかに話してくれた。


誕生日なのに、テストが悪くて落ち込んだ長男。

だけど、厳しいピアノの先生に褒められたことが、
昨日の誕生日の一番のプレゼントだったようだ。
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