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主夫の、
日々、是精進。
弦の張替え
今日、ギターを交換した。

…と言っても、自分のギターではない。
「弟子」のギターである。

ギターは中学の頃からの趣味であって、
専門の教育を受けた訳でも、誰かに師事した訳でも、
何でもないので、僕に教える資格はない。

だから「弟子」と言っても、師弟関係などではない。
ただ、その人が僕のことを「先生」と呼ぶので、
便宜上、ここでは「弟子」と書くだけなのだ。

それに、その人は年齢が親父ほどのヒトなのである。
実は、次男のピアノの先生のお父さんなのだ。

カラオケが趣味で、カントリーミュージックが好みだという。
カントリーミュージックもいろいろあるけれど、
ヨーデル」というディープなジャンルが好きなのだ。

だが、そのジャンルはカラオケには無いのだ!
それで、ギターで自分で弾いて歌いたいのだという。

僕も及ばずながら、ネットで「カントリー」と
ヨーデル」を勉強する。

カントリーは、ハンク・ウィリアムスで勉強。
ヨーデルは、アルプスヨーデルが有名だが、
カントリーヨーデルは、日本での第一人者、
ウイリー沖山で勉強する。

そんな風に、二人三脚でギターの勉強会を
不定期に行っているのだ。


先週、次男のレッスンに行ったら、
「先生、先生! いい所に来てくれましたね」
と、親父さんに手招きされる。

「最近、ギターの勉強会をしてないなー」
と思い、そのことかと思ったら違っていた。

「先生、この前、練習していたらが切れちゃって」
「いやー、ビックリしましたよ。初めてでしたから」

僕はちょっとビックリした。
そんなに一生懸命やっているとは、
正直思っていなかったのだ。

「分かりました。持って帰って張り替えますよ」

僕がそう言うと、親父さんはすまなそうにこう言った。

「申し訳ない。よろしくお願いします」


今日の午後、楽器屋に行ってギターのセットを買う。
そして、中学の頃からのやり慣れた作業を行う。

切れたは1本なのだが、他のも手垢や汗が付いて、
状態はよくないので、6本とも総替えをする。
そのための「ギターセット」である。

糸巻きから弦を外して、全ての弦を外す。
弦が邪魔して磨けないボディの部分をポリッシュで磨く。
そして、弦を6本張って、調弦をする。

最近は楽になったですよ、調弦は。
フルートで使っているチューナーで
視覚的に調弦できたかどうかが分かるから。

でも、オクターブが違っても音は合ってしまうので、
結局は音叉で音を聞いてチューニングする。

だが、しばらくすると、音が低くなってしまう。
これは仕方がない。
新しい弦はどうしても「伸び」が出て来てしまう。
だから、張り替えた後はチューニングが欠かせない。

弦が伸び切ってしまうと音程は安定するのだが、
その頃には、また手垢や汗、そして磨耗で、
もう弦を張り替える時期になるのだ。


親父さんのギターは、中古なのだがハンドメイドで、
「阿部康幸ギター工房」の、2000年製造のギター。
これがまた、いい音がするんだなー。

僕のギターも某総合楽器メーカーのものだが、
一応ハンドメイドで、製作者のサインが入っている。
サインの横の製造年が「1980年」になっていた。

な、な、なんと28年前!
そうだよな、高校生の時に買ったんだから、
それくらいにはなるよなー。

親父さんのギターには及ばないが、
手入れは欠かしていないので、それなりの音は出る。
弾き比べると、音色の違いがあって楽しい。


そこでまたしても「合奏」を試みる。
最近は何でも合奏しちゃう、papaであった。

長男が学校で弾いたことがあるので、
親父さんのギターを持たせて合奏する。

ただし、長男が弾けるのは「禁じられた遊び」
しかもメロディだけ。

仕方がないので、僕が伴奏付きフル演奏をして、
長男のメロディに合わせる。

ハモリが全くなく、辛うじてメロディだけが
ダブって聞こえて響いてくるだけだが、
それでも、音場が広がって聞こえる。


しばらくは預かって、調弦の程度を小さくしてから、
手渡す予定である。

こんなに音楽三昧でいいのだろうか。
明日は仕事をしよっーと。


予想外に長く書いてしまいました。
読んでいただいて、ありがとうございます。
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